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 私はよく二次創作小説なるものを読むほうだ。
 原作で死んだキャラを救済したり、原作がハーレム展開の作品ならその中のお気に入りの一人が幸せになるようなもの、原作キャラに憑依したり、成り変わったりする作品だって読む。
もちろん、私にだって地雷設定だってあるし一応小説なんだから過度の☆や♪の多用は苦手だ。ギャグならセーフだけどね。
 で、ちょっと憧れちゃうわけよ。転生トラックはさすがに痛そうだから嫌だけど、なんかの拍子に異世界トリップとか、転生トリップとかね。
だけどさ、これは予想外だったな。

「にわとり出し終わった?」
「卵の回収も終わったよー」

 私の仕事を手伝ってくれた黒猫がにゃーにゃーと私の足にかまって欲しそうにすり寄ってくる。
卵を入れたカゴを片手に持ち直し猫を少し撫でると満足そうに人泣きしたあとにわとりが放牧されているあたりに駆けて行った。
 先ほど私に声をかけてきたこの牧場主のほうを向くと彼の方を手伝っていた悪戯好きのセントバーナードが彼の後ろから襲いかかっていた。
うわっ! という声とともにブラッシングしていたうしに向かって倒れこむ自分の主にわんっと鳴いて尻尾を振っているもう一匹の犬が楽しそうだ。
 しばらく動物に遊ばれそうな彼に私は小さく笑って彼の負担を軽くするために作物に水をやることにしよう。
畝を作ってあるので私でも簡単に水をやれる。……はずである。ダメだったら彼にまた助言を頼もう。
彼の妹の農園より小さいのですぐに水やりが終わるとブラッシングと乳搾りが終わったらしい彼が私に近づいてくる。
若干怒っているようだ。

「助けてくれてもいいのに」
「だって楽しそうだったし、それに水やりもやっておいたから勘弁して」

 見た目に似合わず沢山の物がはいる鞄にじょうろをしまいながら答える。
この世界に来て驚いたのはテレビがあまり普及していないことよりこの四次元ポケットのような鞄の存在だろう。
あと、不思議農作物道具。ベルを鳴らしたらうし達が一列に並んだ時は感動した。
 怒りが収まったのか彼が怒ったことを申し訳なさそうな顔で謝罪してきた。

「別にいいよ、命の恩人殿」

 いつもの定型句を返すと彼は苦笑した。

「この村にも慣れてきた?」
「ブルーベル村も人優しいから最初から大丈夫だったよ。ラズベリーちゃんとかともすぐ仲良くなれたし」
「そう、良かった」

 私の目の前にいる現在のおつかいを頼まれているブルーベル村の牧場主をちらりと見ると穏やかな笑顔でこちらを見ていた。
気恥ずかしいが彼はこれがデフォなので勘違いしたらこちらが馬鹿を見る。
 皆様うすうすわかってきたかと思いますがわたくしがトリップした世界は牧場物語ふたごの村である。
そして私の前にいる彼はそのゲームの男主人公である。ゲームの設定と若干違うと思うところは多々あるが、一番は彼の妹の存在であろう。
そう、ふたごの村の女主人公が彼の妹でこのはな村の牧場主なのである。
 私は現在その彼女の家に寝泊まりしている。

 私は気づいたらこの世界に来ており、どうやら彼に発見され女神の泉で寝こけていたらしい。
私が目覚めたらこのはな村の病院だった。それからいろんな事情があり、このはな村に居座り皆さんのおつかいをこなす日々を過ごしている。
最初はこのはな村から出るのが怖ったのだが、命の恩人である彼が牧場の手伝いをして欲しいと言って来たのを機会にブルーベル村にもいくようになった。
このはな村をでてブルーベル村に行く条件として、宿主でる彼女から一人で馬にのれるようになることと言われキリクさんを筆頭にこのはな村の人達に迷惑をかけたのは良い思い出だ。

 私がこの世界でのことを思い出していると、彼が自分の四次元鞄をごそごそと何かを探している。
鞄から彼は青い羽根を出した。

「これ……」

 緊張しているのか少し頬を赤らめている。

「青い羽根……と、いうことはプロポーズ?」
「う、うん」
「そっかー」

 そう、彼と彼の妹が青い羽根を購入したというのはこの狭い二つの村で電光石火の勢いで知れ渡っていた。
と、いうか私の場合は彼女に購入したと報告を受けていた。誰に告白するつもりかも聞いている。
決意した後の彼女はかなり男前だ。前まで恋する乙女のナイーブさを発揮していた同一人物とは思えなかった。

「結婚してほしい」
「………………え?」

 今私はかなりのアホ面だろう。
正直、青い羽根を見た時は告白するための相談だと思っていた。誰が本命か聞けると思ってルンルンだったのだ。
 予想に反して私に告白とか……正気か?
そう思いながらも顔が真っ赤になるのを抑えられない。
 そういえば、デートもした。わー! ゲームとほとんど一緒だーとしか思えなかった。
よく声を駆けてくると思っていたが妹に声をかけるついでだと思っていた。
そういえば、感謝祭のチョコクッキーをもらった。妹のついでに渡したんんじゃなかったんだ。
私は宿主である彼女の手伝いで作ったチョコのホールケーキをお返しのつもりで冬の感謝祭で渡した。

 頭の中で今までのことがぐるぐる回り許容範囲を超えたあたりで私は叫んび走りだした。

「イ、イルサさんイルサさんイルサさんリュイ君も助けてー!!!!!」

 私は攻略対象じゃありませんー!!!!!!

ーーーーーーーーーーーー
私がやったことあるのは64版とハーベストムーンの女の子版ハートに火をつけてだけです。
64のが一番好きです。昔はポプリ嫌いだったんですが今は可愛いと思う。
最近、少しふたごの村しました。
畝とか新しいですねー。フクロウとか可愛いですね!
ぼくものは二次創作自体少ないので自給自足。
主人公の名前知らないので彼と彼女で表記。
分かりにくいことこの上ない。

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みんみんとうるさい蝉の声を聞きながら手に持っている書簡を読み進める。
頭に入ってくる言葉を記憶はするが理解はしないという、ある意味夏の弊害に内心苦笑はするがそれに対する対策があるわけでもなく、暑いと一言言葉に出せばさらに熱くなるような状況にため息を一つ。

最近ちょろちょろしている侍僮に頭を悩ませているだろう元上司に笑みを浮かべる。
あの人、生真面目だからなんだかんだで見逃しそう。
その前に自分がつっこんだらいけないんだろうな、なんて普段では絶対に面倒事にはかかわらないと決めているのにもそんなことを考えてしまう。
これも暑さの弊害だ。
それに、吏部に数人とはいえ持って行かれたのも痛い。
こちらも人手が少ない。と、いうことは私にかかる負担も大きくなる。

「あー、頭に入らない」

遠くから聞こえてくる「梅干しー!!」なんて言葉も無視して私は仕事をこなしていく。
この暑さ、いっそ倒れられたら幸せだ。
 

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予想外に覚えてないwww
もう、あれだ、ほとんど内容違います
若干、天使が腹黒い。
神様登場しなかった……

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夜にぽつりと思いついた、良くあるトリップ前の神様(笑)との会話
嫌がらせレベルでちょっと転生したくないと思える話がテーマ
 

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彩雲国で夢というかオリ主小説
一応、男主人公
時期が王位争い時なのでちょい暗め
でも、病んではいない
それでも良い方はどうぞ

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